美容クリニックは有人運営 or 無人運営？各要綱がわかると方針が決まる！

近年、多くの芸能人・インフルエンサーが利用していることから、美容クリニックが広く認知され、美容への意識が高まりつつあります。また、美容への意識の高まりは、施術跡を見られる心配が減るという理由でコロナ禍をきっかけに加速しました。コロナ収束後も美容に対する意識は変わらず、さらに美容医療や機器の著しい進化から、美容医療市場は今後も拡大し、新たに美容クリニックを開業する人も増加することが予測されます。

これから運営をはじめるとなった際、運営方針の確立は重要なポイントです。美容クリニックでは、有人でなければならないポジションと有人運営か無人運営かを方針で決めることができるポジションがあります。開業する前に、何を特長とした美容クリニックにしたいかを深く考え、運営方針を固める必要があります。

そこで本記事では、美容クリニックにおける有人運営、無人運営それぞれの特徴や、実際に運営する際のポイントなどを解説します。

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運営方針ごとの特徴

個人事業は、運営方針によって費用やサービスのクオリティなどが大きく異なります。医師や看護師などのポジションは、美容クリニックの運営に不可欠な役割であり、現代の技術では完全に機械やシステムにとって代わることはできません。しかし、デジタル技術の活用により、負担を軽減することはできます。また、受付や事務においては無人化が実現できるシステムがあります。今回は有人と無人のそれぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。

1．有人運営

受付が有人であるメリットとして、特に患者体験のクオリティと安全性が保証されていることが挙げられます。来店した患者の不安を和らげ、見送りを欠かさずにできることで好印象を与えられます。その上、問題や緊急事態が発生した際の迅速な対応と患者の不安軽減ができます。人間的なコミュニケーションを通じた接客を求める患者をターゲットとするなら、有人受付で患者満足度やロイヤリティを向上させることが有効な手段です。

同時に予約管理や個人情報の管理など膨大な量の情報を扱うことになるため、スタッフの管理は人為的ミスを誘発する可能性があり、そういったことに対するリスクヘッジは必要です。開業して間もなく受付にスタッフを配置する場合は、スタッフ1人あたりの人件費、アルバイトであれば時給1,000円～1,500円ほどがかかり、美容クリニックの開業費を考慮すると、何人も雇うことは金銭面での余裕がない限り難しいです。スタッフを雇う場合は具体的に計画を立てたうえで雇用することをおすすめします。

2．無人運営

美容クリニック受付が無人であれば、デジタル化されたシステムにより、人的要因のミスがないスムーズな予約のスケジューリングや受付時間の短縮など効率的な運営が見込めます。また場合によっては、完全予約制や受付レジの撤廃なども実現でき、業務負担の軽減を図ることが可能です。スタッフにかかる人件費の削減で費用の節約もできます。

しかし、受付の無人化には多くの問題もあります。例えば、システムには無料で導入できるものもありますが、多くのシステムが有料であるため、人件費より安く抑えられるかを判断する必要があります。また受付のシステム化には、電子的エラーやネットワークエラーなど技術的な障害を考慮しなければいけませんし、トラブルが発生した際の対応できるスタッフがいないため、対処に遅れが生じます。これらの問題を事前に予測し、発生したときの対策を練ったうえでシステムの導入を試みることをおすすめします。

美容クリニックでは、広い物件を借りられない場合、施術のための機材などを優先して置かなければいけないため、受付の最小限化や受付の無い完全予約制を選択することも珍しくありません。

スタッフ採用でおさえておきたい要点

1．採用する目的を明確にする

どのような役割のスタッフを採用するのか、どの仕事を任せるために雇うのかなど、目的を明確にしてから求人情報を公開する必要があります。採用後に何の仕事をするかが明確でないと、応募者の減少や採用後の早期退職が予想されます。

美容クリニックの場合、医師や看護師のほかに、受付や助手、事務といった役割があります。採用目的をはっきりさせて求人を出すことで、応募者との齟齬が無くなり、トラブルの発生を避けることができます。

2．採用条件を具体化する

求人情報には、明確な目的と同時に、具体的な内容が求められます。未経験可や週2日以上勤務など、求める条件を詳細に提示することで、働いた際のイメージがつきやすく、応募者が入社後に違和感を持つことが少なくなります。

採用条件で重要なポイントは、応募のハードルを上げすぎないことです。希望する採用基準のハードルが高く、条件が多いと応募すらない状態が続く可能性があります。これは外せないという必須条件や願望を明確にし、無理に求めすぎないことで応募者が集まりやすくなります。また応募方法も、履歴書不要や専用サイトからの応募など、より手間のかからない方法の導入が理想的です。

3．クリニックの強みを押し出す

求人サイトなどでスタッフを募集する際、月収〇〇万円以上可能や週2日勤務可能などクリニックの強みとなるポイントをアピールが必要です。ただし、強みをただ並べたり誤解を与えたりする内容は、逆に求職者を遠ざけることがあります。ここではクリニックのアピールポイントを強調できる方法を5つ紹介します。

4．求人方法にこだわる

求人方法はさまざまな種類があり、どれほどの規模でスタッフを募り、どんなタイプの人を雇いたいかで適切な方法を選択することがおすすめです。

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無人運営でおさえておきたい要点

美容クリニックにおいて完全な無人での運営は厳しいですが、施術以外の面では、無人運営が実現可能です。その際、どのような機材やシステムを導入するべきかの知識が必要になります。無人運営でのおさえておくべき要点を、実際のシステムとともに紹介します。

1．セキュリティ対策

美容クリニックの設備は高価であり、盗難や器物損害から守る必要があります。受付が有人であれば、常に監視ができるため、トラブルが起きても迅速な対応が可能です。しかし無人受付では、常にスタッフがいるわけではないため、監視カメラの設置や警報システムなど防犯能力の高いシステムの導入による設備の保護が必要です。

セコムは建物や利用方法のタイプからそれぞれの施設にあった防犯システムを設置でき、考えられる課題やリスクを事前に対策できます。

ほかにも無人受付で用いられる自動会計などにおいて、システムの不正利用や料金未払いにも気を配らなければいけません。そういった場合には、顔認証システムや事前予約・決済、スマートロックなど、クリニックでのトラブルが起こらない対策が有効です。

2．オンラインでの予約

効率的な運営には、患者がかんたんに予約できる予約システムの導入が不可欠です。無人受付だけでなく有人受付でも、オンライン予約やオンライン決済があると患者獲得の機会を逃さず、手間になっていたやり取りの簡略化で業務負担を大きく軽減します。

特にRESERVA（レゼルバ）は、登録事業者数26万社以上と国内最大級の導入実績を誇る予約管理システムで、メルマガ配信機能や事前決済が可能なオンライン決済機能など、予約管理にとどまらない機能が多数搭載されています。クリニック運営におすすめな独自会員機能は、診察券番号を会員IDとして設定できるため、患者の管理を効率化します。

3．患者サポート体制

無人運営では、問題が発生した場合や問い合わせを希望する際に対応できる電話やチャットのサポートシステムの導入が望まれます。無人受付にこのようなシステムがあることで、患者が持つ心配事を、有人受付と同様にその場で解消でき、安心してクリニックを利用できます。

Chat Plus（チャットプラス）はチャットボット導入に関するサポートを行っており、問い合わせ対応にシナリオに沿った質問への回答やAI会話の機能といった運営方針にあわせた使い方ができます。

4．フィードバック

スタッフが常駐している美容クリニックでは、患者とある程度のコミュニケーションが取れるため、患者満足度や施設への愛着を持ってもらいやすいです。しかし、無人受付では施術に関する評価や、再度来店したいなどの感想を得られず、クリニックの価値を図ることが難しくなります。そのため、患者のフィードバックを得られるシステムの導入が必要です。

例えば、サービス利用後に患者に送るメール内にフィードバックフォームのリンクを埋め込むオンラインサーベイを用いたり、施設内にQRコードを貼り、施術後の待合室でアンケートに回答できたりといった方法があります。RESERVAでは、予約してサービスを受けた患者にお礼のメールを送るサンキューメールや患者満足度を調査できるアンケート機能などがあり、それぞれ自動化設定が可能で、患者とクリニック、双方に負担をかけずにフィードバックを得ることができます。

まとめ

今回は美容クリニックにおける、有人運営と無人運営それぞれの特徴やポイントについて解説しました。患者満足度、セキュリティ、人件費などさまざまな観点から自分の施設にあう方針を決めてからの開業がおすすめです。美容クリニック経営を考えている人はぜひ参考にしてください。

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